2019/11/14

ちゃんと書こうと思ったから書く



この1ヶ月の間たくさんのライブを見て(俺からしたら)たくさんのライブをした。色んなことが俺の頭にはのしかかってきていて何一つ上手くいかずはっきり言ってスタジオもあまり集中できていない状態だった。大切な誰かに連絡をしたり、または来るはずもない連絡を待ったり津田沼駅の前で缶ビールを片手にただただ歩きゆく人々を眺めたりしていた。音楽に対するモチベーションもものすごく下がってしまっていてバンドが復活してから2ヶ月もライブを出来ていなかった。曲も一曲だけ「ナイフ」という曲をやっと作り上げたが今までの自分を越えられたような感じもせず、ただただ形にならない時間を過ごしてしまったかのような気持ちになった。



ライブは今行った通りたくさん見に行った。マッドネスマンボウのワンマンを見た。かっこよかった。企画に呼んだ同い年のバンドがワンマンをやっていることが力強かった。やっぱり彼らのことをすごく好きだな、とも感じた。名前で呼ばれているというのもあるかもしれない。それからCRYAMYとPK shampooのツーマンを見た。一週間後にCRYAMYのカワノさんとのツーマンを控えていたためただのファンとかではなく1バンドのギターボーカルとしてライブを見ることができたと思う。PK shampooは初めて見たけど演奏力の高く、曲のメロと歌詞の良さ、とにかく盗みたいと思えるものが多かった。それにPK shampooのようなバンドがあまり周りにいなかったからかもしれないが、新鮮なものを見たように思えた。これからもちゃんと意識して追いかけたいと思った。CRYAMYのライブは爆発、という感じだった。カワノさんのギターは何度も音がでなくなったしチューニングは狂いまくっていた。だけどやっぱりそれでも前しか見ずに真っ直ぐに歌うバンドは美しい。曲が本当に良いしいつか越えたいと本気で思えた。ツーマンへの気持ちがかなり引き締まった。その二日後にはmade in meのワンマンを見た。ここまで見てきたバンドとはかなり違う目線のあるバンドで、演奏がかなりきっちりとしてること、言葉の数々や曲の引き出しの多さ、彦さんが持つバンド像の理想のようなものがまた自分の中に新たな視線を与えてくれた。素晴らしいライブだった。新体制もかなり良かった。年間に36曲?ほどを書くらしく自分もやらなきゃな、という気持ちにさせられた。




肝心の自分のライブも記す。バンドでのライブがまず最初にあった。これはあまり満足のいく演奏ができず悔しい思いをした。「ナイフ」もあまりライブで映えていなかったように感じる。声は出なくなってしまったし、何より曲のキーを見失ってしまった。練習しなきゃな、と思った。でもこの日があって良かったと思う。久々にSound Stream sakuraに行ったためたくさんの顔に出会えてものすごく安心した気持ちになった。それに何度か泣きそうにもなった。この場所でまずいいライブをしたいな、とも感じた。将来、バンドがどうなるのかはわからないし、来年からは東京でのライブが増えていくのかもしれないが変えるべき場所はここでありたい、と心から思った。店長には上手く伝えられなかった。その次に下北沢BREATHで弾き語りをした。新しくできたライブハウスで綺麗なところだった。友達や先輩がたくさん来てくれて知ってもらえてよかったな、と感じた。課題はまだまだあるがいい演奏も出来たとおもう。その翌日はカワノさんとのツーマンだった。誘ってくれたカイくんが一日中妙にソワソワしていて俺も同様にソワソワしていた。カワノさんはものすごく人としてもいい人で好きな音楽の話や曲の書き方とか、バンドの事情について話してくれた。俺は俺がカワノさんに救われたということを伝えたが話すのが苦手で上手く伝わったかはわからない。けど彼と彼が好きなお客さんの前でオープンマイクで弾き語りが出来たのはいい経験になった。俺は本当に恵まれている。カワノさんにかっこよかったっすよって言われたことは忘れないしバンドでも一緒にやりたいとも本気で思っている。誰に笑われようとも思うのも、それを語るのも、それを叶えるのも俺の勝手だ。きっと真っ直ぐやるべきなのだとおもう。今となっては少し浮かれてしまっていたかもなと後悔はするけれどそれも次会うために必要な時間だと思いたい。「またやりましょう」とカワノさんの目を見て言えた。必ず再会したいと思った。



その後に大学の学祭があった。俺は四年間を通じて上手く大学に馴染めなかった。サークルにも正直馴染めなかったのかもしれない。でも今年はSUPER BEAVERが見れたからそれがまたモチベーションに繋がった。大学には馴染めなかったけど大学から貰ったもの、大学を通じて貰ったもの、出会えた人を大切にしたい。


そして弾き語りを最後にSound Stream sakuraでやった。初めて弾き語りでトリをやったが今までで一番いい演奏が出来た。曲を店長に褒めてもらえたのが嬉しかった。どうにもならないことばかりだけど俺は俺をまだ頑張りたい。俺をいいと思ってくれている人がいる限りまずはその人たちの為に頑張りたいと思った。



その場所に来る度に誰かの後ろ姿を思い出すことも、すれ違った人から香る香水の匂いが一緒だったときに心臓が止まるほどの思いに襲われたり、来るはずもない連絡を待ったり、連絡を出せずにそんなものだろう。きっとしばらくはずっとそうなんだろう。


でもとりあえず今は音楽や人に向き合いたい、と思った。そして、そろそろ大学にも向き合わなきゃいけない。やらなきゃいけないこと、にも向き合わなきゃね。





飲んで泣いて考えての日々を相も変わらず続けていくのだろう。曲も今ならたくさん書けそうだ。少しずつ、毎日少しずつ向かおう。



津田沼駅についた
今日はこれからサポートメンバーを入れた初めてのスタジオがある。