2022/1/23

本音を言えば何だか無性に悲しくて泣いてしまいそうになる日もあって、そういう日に限って雨なんか降ってなくて、街を歩く人達の表情は希望を語っていて、意味もなく自分と誰かを比べて唇を噛み締めちゃったりする。そんな日はもうさっさと諦めてコンビニでパイの実を買って、家に帰って、手洗いうがいをいつもよりも入念にやって、一気にパイの実を食って、箱の隅に残っているパイのかけら一つも見逃さないように口の中に放り込む。そして風呂に入って、湯船の中で音が鳴るように意識しながら屁をこき、ブクブクと上がってきた泡が割れて臭えなと思いつつ、夕飯の後にはアイス食って、さっさと寝転んでラジオを聴く。どんな後ろめたさも許される場所がそこにはあって、「あー良かったー」なんて思いながら寝落ちしてしまえばいいのだ。

 

 

同じ痛みや寂しさ持ってる人がこんなに沢山いるはずなのにみんなそれを隠して上手にやってる。でもきっと隠しきれなくなる日もあるのに人前では溢れない様にしている。街中で立てなくなるくらい泣きたくなる日もみんな痛み隠して静かに笑ってる。だって戦いの中に身を投じたのはいつだって自分自身だから。逃げなかったのはいつだって自分自身だから。その表情筋を硬らせてなんとか乗り切った今日がいつかの明日の糧になりますように。あと数分で月曜。早く友達と大衆居酒屋行きたいね。