生きていくのは仕事なのだろうし、こういう文章を書くことや書く人をとやかく言うのもその人にとっての仕事なのだろう。きっとそれはものすごく悲しいことだ。これだけ人がいて肩をぶつけずに歩いていく方が難しい。難しいけど、時々すごく悲しい。ああ分かり合えないんだろうな、と気づかされる瞬間はいつも悲しい。勝手に期待したのも、この文章を馬鹿にされる覚悟で書くのも俺だけど。ただ、ただ悲しい。空を見上げる回数も増えたが、空に目を背けるように俯く回数も増えた。それにしても、今日の昼間は春の足音がした。本当にうるさかった。