2022/3/21 春の歌

春は出会いと別れの季節、とはよく言うものだ。実際、新しい環境や人に出会う季節であるのと同時に何かを手放す季節でもある。紛れもなく出会う何かがあって手放す何かがほぼ等しい量で存在する。この社会のシステムの中では、俺たちはある一定数の“人”と“もの”と“環境”しか保持できない。

 

 

昼頃、ラジオからスピッツの「春の歌」が流れていた。『平気な顔でかなり無理していたこと 叫びたいのに懸命に微笑んだこと 朝の光にさらされていく』と歌う2Aの歌詞が好きだ。スピッツの歌う「春」は季節のことではなく、長い苦しみや戦いから報われる瞬間を歌っているようにも思える。凍えるような日々を超えたのならば、そこに桜が咲いていなくても、肌寒さが残っていても、それは春なのかもしれない。

 

 

春。出会いと別れの季節、だけではなく、今までの何かが報われる季節。心を今放つ、そんな春になりますように。俺も、そしてあなたも。

 

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