2023/4/14 近況、メンバー加入、scribble、5/4のイベントEchoのこと

前の記事から今日までの間に冬を超えた。ヒートテックをクローゼットの奥底にしまって、毛布を2枚から1枚に減らした。2022年はいつの間にか2023年に変わっていた。千葉に戻ってからも仕事は多忙を極めて、いつも同じような仕事を抱え、頭を抱え、挙げ句の果てには膝を抱えているような仕末だった。灯人は何度かのライブをして、そのどれかは出来が良かったし、別のどれかは出来が悪かった。レコーディングも経験した。スタジオミンクスの青木さんは音と曲と人に実直に寄り添う方だったから良いレコーディングになった。どんなライブも初のレコーディングも反省は尽きなかったがどこにも後悔は無かった。何にせよ歩みを進められているような日々ではあった。寒さを感じる暇が無いくらい毎日が慌ただしく、「朝から夜」と「夜から朝」とを忙しなく繰り返した。そしてその隙間で電源を切ったかの様に眠った。短い冬だった。

 

 

2/5に灯人は初ライブから1周年を迎えた。

同じタイミングでBaのカイ君が加入の発表をした。昨年の10月には決まっていたが俺の出張でアー写が撮れなかった事もあり発表が延びに延びていた。大学を卒業して以来、久々に彼と再会した2022年2月27日。『バンドを1人で始めてみようと思っているんです』と漏らした彼の気持ちを逃したくなくて、「灯人でベースを弾いてみないか」と声をかけた。

俺の知っている大学時代の彼はギターを弾いているか、デスボイスを吐いているかの2択だったから、どうなることか分からなかった。しかし実は元からベース志望だったらしく、人前では弾かないものの家でベースは触っていたようだ。俺の心配もよそに初スタジオから難なくベースを弾いていた。

サポートドラマーも共通の知り合いはいなかったが、彼の穏やかな性格故にどのドラマーとも打ち砕けた。俺以外に友達や先輩もがいない中で心細くないか、かなり気にしていたけれど杞憂だった様だ。最近はドラゴンさんと戯れているのを見るし、彼なりの角度で灯人を考えてくれている。同じ目線で物事を考えられるメンバーが出来て本当に良かった。

 

 

3/31には1st singleのscribbleをリリースした。先にも書いた通り、レコーディングはスタジオミンクスにて行った。初めてバンドでレコーディングをしたので反省もあったが"面白い!"も多くあった。自分がイメージした風景、温度、質感を下から積み上げていく。その作業が何よりも尊い時間になった。「レコーディングって楽しいでしょー」と朗らかに青木さんが笑っているシーンを最近もよく思い出す。

バンドの空気や勢いを閉じ込めたかったので土台となるドラムとベースとバッキングギターは同時に録った。3ピース故に普段は演奏しないパートがあるのだが、それら追加される度に自分のイメージがはっきりとした輪郭を持って形になるのが本当に嬉しかった。

ギターの音の部分ではかなりドラゴンさんにお世話になった。ほとんどのギターをドラゴンさんのテレキャスで録り、リードギターはドラゴンさんのmesaのアンプで録った。ドラゴンさんの持ち込み機材がドラムよりギター関連が増えたことだけ申し訳なかったが、本当に借りてよかった。(今回の音源では使っていないが実は一時期ファズも借りていた)

最終的に出来た音源を青木さんと灯人2人とドラゴンさんの4人で聞いていたとき、ドラゴンさんが「良い曲だね」と呟いた時にはガッツポーズが出そうだった!小さな部屋から、一人の小さな人間の劣等や後悔から、曲が生まれて。それが一つの音源になるのがこんなに尊いとは。次回にはもっと良い音源を作りたい、と思ってしまうくらいには勉強になった。

 

 

scribbleというタイトルは走り書きという意味だ。正直な話、俺は音楽で世界や誰かの人生を"変えられる"とも"変えたい"とも思っていない。もちろん"救いたい"とも(今は)思ってない。そんな大それたことを言う勇気無いし、その先の責任も負えないから。紛れもなく俺は自分が感じたもの、見たもの、聞いたもの、そしてそこから生まれたものからしか曲を書けない。『誰のため?』と聞かれれば「自分のため!」になってしまう。しかし「俺こう思うんだよね」や「こうであって欲しい!」や「俺はこうだけど貴方はどうなの?」を言いたい(尋ねたい)気持ちも在って。それが詞や音になってきたし、してきたつもりだ。決してやり方としては美しくないし現代的ではないが、絶対に嘘や偽りは無い。この愚直な走り書きがその体温とスピードを落とさぬまま、どこまでも飛んでいくことを願っている。

 

◼️1st single "scribble"
各種サブスク


https://linkcloud.mu/162940a5

 

Apple Music


https://music.apple.com/jp/album/scribble-single/1678023670

 

自主企画Echoが開催する5/4まであと2週間を切った。ライブを詰め込んで、終わる度に反省・改善・練習……を繰り返している。仕事も多忙なので時間が無い……がそうでは無く使い方の問題かもしれない、とかを頭の端で考えつつ繰り返している。そんな日々の隙間を縫うように、あれやこれやと企画に向けた発信・声かけ・ビラ配りをしている。その度に『観に行くよ』とか『気になってた』とか『頑張れ!』と声をかけてくれる方々に会えたり。こんな性格なのでその言葉に対して「ありがとうございます」と辿々しく頭を下げることしか出来ないが、感謝の気持ち以外はそこに無かった。きっかけは何であったとしても誰かに音楽やイベントの詳細が渡ること、そしてそれらがちゃんと受け取ってもらえることがとても嬉しかった。奥の見えない暗闇に向かって言葉を投げていた感覚があったけれども、耳を澄ませばちゃんと言葉が当たった音が聞こえてきていた。あとは投げ方がもう少し上手ければきっと遠くまで届くはずだ。

 

 

5/4は俺がこれまでの人生で関わった人、そしてカイくんが関わってきた人が出来るだけ多くライブハウスに集まって。灯人と月がさとunskilledとカタルカルタとアルライトが出した音が、集まった人・ライブハウス・演者同士で共鳴して一つの強固な輪になってほしくて"Echo"と名付けた。俺らの信じている先輩と後輩と友達は絶対に良いライブをするはずで、その音や景色が心臓のど真ん中に残ってくれたら嬉しい。そして灯人はそれを超えていくようなライブを届けたい。その上で灯人は一年でどこまで来たのか、そしてここから先の灯人はどういう姿勢でやっていくのかを見せて行けたらと考えている。Howeverやソロの時代を知る人には今の俺を観て驚いて欲しいし、久々に乾杯出来る仲間が居ればそれも最高だ。再会が多い1日にもしたい。5/4まであと少し。興味を持っている人は声をかけて欲しい。

 

 

都心から遠いライブハウス。間違いなく最高は鳴っている。

これからの灯人を5/4に目撃してください。

チケット予約と取り置きを待ってます。

 

◾️連絡先・各種SNS

https://linktr.ee/hibito_official

 

◾️公演詳細

5/4(Thu)Sound Stream sakura

灯人 1st single release party「Echo」

 

灯人
月がさ
unskilled
カタルカルタ
アルライト

op / st 1700/1730

-来場チケット-adv ¥2500


【出演者手売り/Livepocket】
https://t.livepocket.jp/e/2yrwa

 

-配信チケット-adv ¥2500
ツイキャスプレミア配信】
https://twitcasting.tv/sound_sakura/shopcart/217272

 

※来場者特典 配信アーカイブ¥1000で販売(終演後)

f:id:hiroki32:20230419200243j:image