きっと誰のためでも、何かのためでもなく、続いていくのだろう。当たり前だが過去はどう足掻いても変えられるはずもなく、現在にピントを合わせても合わせた途端にそれは過去に変わる。未来って奴は途方もなく続いている様だし、そこへ続く道を考えるとまさに今ピントを合わせようとした現在の地続きであることを思い知らされる。「果たして意味はあるのか」「きっと何も変わらない」「やっぱり上手くいかない」を繰り返して、いっそのこと全部辞めてしまおうかとも考えてしまうけど、結局そんな選択はしなかったし、年越しも相変わらずライブハウスで迎えた。自分の人生が極端に明るくなるような兆しはきっと今年も見えないだろうし、何かが劇的に変わるようなきっかけもきっと無いだろう。ただ昨年と同じように、希望にも満たないような小さな思い出がわずかに生まれる予感は漠然としている。真っ暗な夜空にまばらに光る星のようなそれらを少しでもかき集める、そんな一年を望んでいる。
この生に今のところ意味は無い。ただ、誰かや何かのためでもなく続いていくのだろう。とはいえ、今年に対して望むことがあるとするならば、友達には元気でいてほしい。誰かの元気、活気、その他諸々に俺は生かされている気がするから。