思えば幼少期に誕生日を家族に祝ってもらった時からそうだった。誕生日ケーキを前に大泣きするミツハシ少年に周りは首を傾げた。暗がりの中、年齢の数だけ浮かぶ蝋燭の火に忌々しさや漠然とした不安を感じて、幼心にも産まれ落ちたことが腹立たしかった。今…
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