2022/10/12

大人になればなるほど冬が好きになる。例えばコートを着込んだ状態で家に帰ってきて、暖房の近くでほっとする瞬間が好きだ。起き抜けに暖かいココアを飲みながら緩やかに朝を溶かすのも良い。クリスマスに浮かれる街並みをすり抜けて歩くのも悪くない。寒い時にこそ暖を求めて、その熱源があることで溶かされる何かに気がつく。いつだって枯渇したり求める欲求が無いと、その大切さや大きさに気が付かないものなのだ。今夜は月が綺麗だった。