深夜に散歩をした。星がやたらと綺麗だった。コンビニで買った暖かいカフェオレを飲むと甘さとほんの少しのほろ苦さが連日のアルコールでくたびれた体を癒してくれた。スニーカーで踏み締めるアスファルト。年内にこのスニーカーで雪を踏み締めることになるのだろうか、とふと考える。
2022/10/25
急に寒くなってきたので上着を買いに行った。良い買い物をした。暗くなるのも早くなり、いつの間にか冬に片足を突っ込んでいる。息が白くなる朝には、やたらと青く澄んだ空がフロントガラス越しに覗いていた。暖房をつけて曇りを取るところから始まる出勤。ライトを早々に灯しスピードと車間距離に注意しながら走る退勤。今日も生活している。
2022/10/22
昼過ぎに起床。かなり沈んでいたが個人練には行けた。ボイトレも受けた。出来るだけ"有意義"を積み重ねた。毎日同じ時間に起きて、仕事に行って、ご飯を作って、洗濯をして、掃除をする。当たり前の日々を繰り返しているとき、ふと「これ誰のためにやっているんだ?」と我に返る瞬間がある。"有意義"を積み重ねているときも「これは誰のためなんだろう?」と思ってしまう。『誰かのため』と"ぽい"言葉で取り繕うことは簡単。しかし、その『誰かのため』もよく考えれば『誰かのため』で在りたいと思う『自分のため』である。「『自分のため』に頑張っています!」と声高々に言える度胸は無い。でも突き詰めて考えればきっと全部俺のため。
今日は『俺のため』に良い一日を過ごした。
2022/10/21
真っ直ぐに帰ってすぐに飯を食った。初めて唐揚げを作った。簡単に出来たものの部屋全体が油臭くなってしまった。油の温度が下がるまでぼんやりと鍋を眺めていた。いつか幸せになれるのだろうか、と考える。幸せがなんなのだろうかと考える。くだらないと吐き捨てた時間がいつの間にか愛おしく思えたりもする。また同じところを回っている。いつの間にか黒い液体の温度は冷え切っている。静かな金曜日だった。
2022/10/20
ぐったりとしたまま気が付けば朝を迎えている。ノートに書いた言葉も全部消して腐った野菜も全部ゴミ箱に捨てた。食材を無駄にした。笑えるほど生活も思いも言葉もから回って涙で濡れた枕が乾く頃には外は明るくなっている。最近はそんな感じ。1年前に書いた『大体そんな感じ』という曲があってあの頃とさほど変わらない日々を送っている。果たしてこの呼吸はいつまで続くのだろうか。