2022/1/7

悲しみの輪郭がはっきりとしてこないから解決策が見えてこないのだ、と思い文章にしてみたが、その輪郭の線がはっきり見えるようになることは自分の弱さや傷跡と向かい合うことと同義であり、いい加減こんなことはやめたいと鼻を啜った。未だに以前見た「自分を肯定できていない人が他人を肯定できるわけがない」と無機質に書かれた文章に苦しまされている。今でも思い出す度に血が出るまで唇を噛み締めてしまう。今日も朝のバスでその文をふと思い出してしまい、昼休みにトイレの個室で一人嗚咽を漏らしていた。

 

お前に何がわかる。お前に俺の何がわかる。反抗しても悔しくてたまらないのは、現に自分も他人も肯定できていない実感があるから。図星だと思ったから。どうにもならなかった。今日は真っ直ぐに帰った。凍結した地面に滑らなかったことだけが救いだった。ブログを書こうにも書けず、電気をつけずに暗い部屋で虚空を見つめていた。時間をかけて肺の奥まで酸素が渡るように何度も呼吸をした。そして自分にだけ聞こえる声で何度も呟いた。大丈夫、きっと大丈夫。