一昨日、自転車で派手に転んで擦りむいた傷が痛む。相当派手に転んだので傷もそれなりに派手だが、痛みよりこの年齢で派手な擦り傷を作ってしまったことへの恥ずかしさが勝る。雨の中で自転車は漕ぐものじゃない。にわか雨が滲んだアスファルトは黒く冷たかった。
急に寒くなってきて仕事を始める時の温かい紅茶がやけに沁みるようになった。職場のビルから汐留を見下ろしつつ紅茶を飲んでいると、日本人のほとんどがこの目に見える範囲に今いるんじゃないかと錯覚する。もちろんそんなはずはないのだが、今目に見える範囲にここ最近会えてないアイツが働いていたりして、と考えを巡らす。空気が澄み切る日も、雨降る日も、そこに息づいているかもしれない誰かの日常に想いを巡らす。東京に対する苦手意識は相変わらずあるけど、職場から見る景色とその時間は意外と好きだ。
ツアーも大詰めで残すはファイナルの新宿のみ。諸々準備やら走り込みやら日々行っている。出来るだけ多くの人に演奏を見てほしいし、出来るだけ良い演奏をしたい。思い返してみればツアー以外にもこの数ヶ月でいろんな現場を経験した。For reunionのツアータイトルの通り、出会ってきた人々や場所とは時間をかけてもまた会いに行きたい。そしてファイナルは関わってくれた人が「灯人をもっと見たい」になってくれるような一日になれば、と思う。
既にツアファイを予約してくれてる人はそれまで元気で。迷ってる人は是非。俺も体調管理をきっちり行うのみだ。