職場の先輩二人と一緒に出張に来ていた先輩と俺の計4人で飲み会へ。駅前のホルモン屋に集合だった。珍しいホルモンを食べた。ビールやハイボールを大量に飲んだ。出張に来てくれて友好の証として飲み会を開催してくれたが、後輩が話をするよりも先輩方の話を聞くのが主になっている飲み会だった。それが説教になれば嫌な飲み会だったが、説教ではなく、この先を担う若者に向けてのメッセージが多かった。先輩の言ったことをおうむ返ししているだけの時間もあったが、先輩としては満足した様だった。俺としても、一週間のほとんどを過ごしている現場のルールや仕組みが、どのように出来ていたのかを知れてよかった。20年同じ場所で働くのは今の時代では考えられない。今俺が当たり前に行っている事も小さな経験や挫折の上に成り立っているのがわかった。「おっさん」だなんて言葉で揶揄するのは簡単だけど、草臥れた背広で隠しただらしないお腹には、25年の人生では到底及ぶことの出来ない知見があった。「若手に酒飲ますような文化も無くなった」と笑う皺はとても深かった。
散々飲んだ後の二次会ではニコラシカのショットグラスが並んでいた。「若手に酒飲ます文化無くなったんじゃないのかよ」と思って数杯飲んだ後の記憶がすっかり飛んでいる。気が付くと俺は秋田のアスファルトを這いつくばっていて、先輩に頭を叩かれていた。タクシーに載せられて数分。「失礼なこと言ってないといいなー」とか考えていたはず。家に着いてすぐに倒れ込んだ。ベッドまで辿り着けず終了。消灯です。